FORUM21は課外の教養講座として実施している公開講座で、学内外の講師による幅広いテーマのプログラムを実施しています。
11月21日(水)、酒田市公益研修センター中研修室1にてFORUM21「英語多読で語彙力アップ 辞書を使わない英語学習」を開催し、本学学生と教職員、一般市民の方を合わせて60名が参加しました。講師として本学のフェック?エドモンド准教授とバンティング?ティモシー特任助教が登壇し、英単語の習得の重要性、多読の本(Graded Readers=GR)の活用方法、多読の三原則などについて講演しました。
はじめに多読の本について「第二言語を習得したい方向けの本で、よく使う単語や表現が多く使用されている。本を選ぶときは『読みやすさレベル(=YL)』を参考に、興味がある本のうち、辞書を引かないで読めるレベルの本を選んで欲しい。3つ以上知らない単語があればレベルを下げるべき」と説明しました。
次に多読の3原則『なるべく辞書は使わない』『分からない単語は無視』『つまらない?難しいと感じる時は別の本に変える』について話し、「難しい内容を勉強するのではなく、『楽しく』学ぶことが大事。楽しさは勉強する際のモチベーションにも繋がり、語彙や書く力にも影響する。多読の本を読む際は、知らない単語は無視して分かる単語だけで読み進めていき、気になった場合は目印をつけておいて後から辞書で調べてみて」と話しました。
また、文章の10%と20%を意味を成さない文字列と差し替えたものを比較し、内容の推測のしやすさについて説明しました。来場された方からは、その違いについて「10%違うだけで意外と全然違う」と話されてました。
参加者からの「もっと内容を知りたいときは辞書を引いても良いか」という質問に対して「理解を深めたいときは辞書を使っても良いが、何度も辞書を引く必要がある場合はもう少し本の難易度を下げたほうが効果的」と答えました。
最後に「多読の本は語彙力?読む力?書く力がアップする。自分が好きな内容の本で95%の単語が分かる読みやすさレベルの本を読んで、辞書を使わずスラスラ読めるようになるのを目標にして欲しい。多読の本を読んで、楽しみながら英語を学習しましょう」と呼び掛けました。
参加者からは、「今後の自分の学びに繋げられそう」「英語学習のモチベーションになった」「とても興味深い内容で、英語を学んでいる身として新たな勉強方法を知れて良かった」「公益大の図書館で多読の本を借りてみようと思った」などの感想が寄せられました。
本学図書館では約2,000冊の多読の本を所蔵しており、「読みやすさレベル」「シリーズ紹介」を参考に本を選ぶことができます。どなたでも無料でご利用いただけますので、ぜひお気軽にお越しください。(利用カードは300円で作成できます)
図書館HP:
/facilities/media_center.html
地域共創センターでは、学生や教員が話題提供者となって開催する小規模で双方向形式の教養講座(共創カフェ)や、センターが企画?運営する公開講座(FORUM21)を学内外の講師による幅広いテーマで開催してまいります。開催については、本学ホームページや地域共創センターSNS(Instagram、Facebook)でお知らせいたします。